BMクン売却裏話と【価格】というモノ |
昨夜、BMクンは引き取られていった。 なんだか悲しいものである。写真をいっぱい撮った。 改めてファインダー越しにみるBMクン、やっぱステキである。 ――人やモノ、環境や条件も刻々と変化をしている。 とどまることのない時間の中で、出会えたひとつひとつの事象が僕自身の内面に変化を与えてくれる。そういった中でBMWという車は大きなインパクトを与えてくれた存在だった。そう、おもう。 …う~ん。登場したくはなかったのですが、ちょっとだけ。 ****** さて。BMくん売却に関して2点ほど考えてみる。 ①BMくんのバリュー(&タイム)フォーマネーは如何ほどか… ライフカードのCMじゃないけど”プライスレス”な5年半だった。ただ、動産・不動産価値というのもまた明確にあるわけで、そのへんを考えてみる。 車両価格に見る売却価格は38%ほどだった。ということは、5年半で62%の価値が消失したことになる。この車両価格には購入後の装着品は含まないから実際の価格価値はもう少し下になるだろう(それにしても高価買取だ!) 5年半の日々でそれしか下がらないというのは経済的にもGOOD!そもそも一緒に過ごせた時間を思い起こしてみると、と~~~っても満足のゆく月日だった。それこそまさに”プライスレス”な日々だ。他にその値段で得られる車やモノで考えてみても満足度は非常に高い。 ②X社よ、ありがとう! 『BMクン、売買成立!』の記事レスにも書いたが、X社は昨今の某事件により世間の風当たりは強いが調べてみるとしっかりとしたイイ会社だとおもう。そもそも末端であるセールスマンの熱意がある。ということで、売却翌日にX社の株式を購入したところそれから2日間でなんと!最大時で50%も高騰した。ムリを聞いてもらったうえにお土産をいただきありがとう!これからも応援します。 ――それにしても。 価格というものはフシギなものだ。 価格を決定するものというのはなんなのだろう。 原材料費+人件費+開発費+…… とはいえ、株式などの相場と呼ばれるものは短期的には市場心理が大きくものをいうように感じられるし、サービス業と呼ばれる業種は人件費以外の”満足感”とも密接な関係がありそうだ。 価格といえば… 先日、非常に腹を立てた交渉事項があった。 相手は代理業の経営者だったのだが、価格決定に関する相違がワタシとの間にあったのだ。 先方は、顧客のことを重視して掛け値なしの最低価格のみを提示して欲しいという話しをワタシにした(その方は代理業だから中間業者であって別に顧客がいる)。ワタシはビックリ!! もしそれが顧客とワタシとの直接取引で、顧客がワタシにそれを言うならわかる。例えば、たこ焼きを買うのに「1個負けてよ!」というのはもっともなことだ。だって、顧客は得をしたいのだから。 しかし、その方は代理業者である。 ワタシは彼にマージンを払うし、彼はまた顧客に便宜を図る。双方の仲立ちをするわけだから、自分の利益を再優先としながらも双方の利益も考えなくてはならないはずだ。とすると、こちら側が最低価格を提示することは顧客は喜ぶであろうが、こちらは利益が減るしそもそも彼のマージンも減る。要するに3者1益2損(しかも自分も損する)。 顧客本位というのは重要だが、利益を生み出そうとする工夫がないのは困る。売上げを上げても利益が出てないと会社は潰れるのである。暴利を貪って相手を騙すというならそれは良くない。しかし、最低価格のみを提示するということは、顧客のニーズを掴もうとせずに『安売りイコール顧客サービス』と思っていることであろう。 価格訴求(安い!安い!安い!)もいいが、モノの価値は値段ではない。その顧客が何を望み何に満足を得てもらえるか、なハズだ。そして「商売」なのだから双方または三方、またはその周囲(社会)にも利益が出るカタチにしなくてはならないとおもう。 …なんだかカタくエラソーな話しになってしまったなあ。 価格=価値・満足度ではないし、人が介在する以上”キモチ”という要素は極めて大きい。BMクンにまつわるこの1週間は改めて”プライスレス”な7日間だったとおもう。 |
by Taragona
| 2006-02-09 00:34
| ★クルマ いろいろ
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