ビールとバイエルンとアウトバーン/ドイツ【5】 |
ネルトリンゲン16時。日が傾き暗くなってきた。 地球の歩き方を見ると「城壁に囲まれた、中世そのままの真珠のような町」とある。それに惹かれてたどり着いてみると、おお!たしかに城壁に囲まれている! 城壁内部の街はかなりコンパクトで、箱庭さながらである。う~ん、雰囲気があって良い。 適当にクルマを止めインフォメーションを探し出して地図をもらう。 HOTELを探そうとウロウロしていると、道端に少年が2人。 なんとなーく見られてるなあ、と思いながらも目の前を通り過ぎると、「アロー、アロー」と後ろからちょっかいを出してくる。 小学校4年生くらいの少年とそのアニキ風の2人。外国人に興味津々といった風情でニコニコしている。これはシめた!と思い、「このHOTEL教えてくんない?」と聞くと連れて行ってもらえることに。 陽気なヤツで、「オレ、チャリンコでウィリー得意なんだぜ!」といっておもむろにパフォーマンス。ノンビリとした良い町だ。 ホテルの料金は28ユーロ!安い!!ホテルというよりガストホーフ(Gasthof)というレストラン兼部屋貸しのようなところだが日本円にして4千円は安い。しかも朝食付きだし。 日もとっぷり暮れ小さな街の中心街に出掛ける。オープンテラスで食事をさせる店が多く、人数は少なくとも賑わっている感じがしてイイカンジ。 時計台下の広場にある店でイタリアンの夕食。 秋の夜とはいえ、ほど良く暖かい。ピザと「JEVER」というビールを頼む。ピザは唐辛子がドカンとのっていてカライ!「JEVER」というビールは味が濃かったのか、いまいちマッチングが良くなかった。あのピザとだったらアサヒのスーパードライあたりがマッチしたのかも。 混んでいる店内。相席で50代の夫婦が同じテーブルに座ってきた。2人とも英語ができて(当地では普通なのだろうか?ワタシは”カタコト”だが)話しが盛り上がる。ビールの「JEVER」はヤーバーといってウマイビールなんだとか(※注:日本ではイエバーと書いてます)、子供がイギリスに留学していて家計が大変なんだとか、旦那さんは再婚で昔はモテたんだとか、さまざまな話しをする。 これからの旅行プランの話しもした。明日はミュンヘンに行って明後日以降にドイツアルプスに行きたいと言うと、明後日以降は天気が崩れるから明日アルプスに向かったほうがイイという。 …素直に従い、明日のうちにドイツアルプス方面へ向かうことにする。 街に1軒?のディスコ「ティファニー」。 現地の若い人たちと仲良くなれるかなあと思ったがおじさまおばさまばかり。 ディスコなのかダンスホールなのかわからないけれどトイレにはしっかりと避妊具の販売機があったから、それなりに盛り上がってしまう場所なのだろう。 翌朝、街のシンボルであるゲオルグ教会の塔(通称:ダニエル)に昇ってみる。小さい街だけあって、ワタシの泊まったホテルの10メートル前にその塔が聳え立っていたりする。 高さ90メートル。狭い石段を延々と昇ってゆくと、なんと番人がいた! 料金を徴収されたのだが、ここまで通勤しているのかはたまた住んでいるのか、いきなり人がいたのでオドロいた。 …なんだかあれみたい、え~っと、、ファミコンのドラゴンクエスト! 階段を登ると塔の上に人がいて、有利な情報を教えてくれる、みたいな。 でも、その人は「はなす」コマンドを選択してみても、有利な情報は教えてもらえず料金だけ徴収してきた(笑) 屋上では塔の周りを1周できるのでひと廻りする。下を覗き見ると、た、高い……。正直言って目がくらんだ。 隕石の落下でできたという盆地がぐるーり見渡せる。 今日はアウトバーンを南へ。ウルムを抜け、フュッセンへ。 かの有名なノイシュヴァシュタイン城との対面である。 【つづく】 |
by Taragona
| 2006-02-12 22:10
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